それがマナー

 駅のホームで吸った煙草の吸い殻は、ホームしたの線路に捨てる。なので、線路は吸い殻だらけ。

 駅弁の容器など列車の中で出たゴミは座席の下に捨てる。なので、座席の下はゴミだらけ。

 というのが昭和の当たり前だが、これはマナーが悪かったわけではない。逆にそうすることがマナーだったのだ。吸い殻をホームに捨てない。ゴミを通路や網棚、座席の上に残さない。それがマナーだった。マナーを守ったからこそ、線路や座席の下がゴミだらけになったのだ。

 マナーを守るのは良いことだから仕方のないことなのかもしれないが、マナーそのものがおかしいと異を唱える人はいなかったのだろうか。ネット無き時代、唱えたくとも唱える場所がなかったのかな。

 おまけ。列車のトイレはタンク式ではなく垂れ流し。なので、線路は最近うようよで非衛生的。これもだれも指摘しなかったのだろうか。