2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

尺貫法の生死

昭和の時代は尺貫法だった。といっても入りたての小学校で、メートル法を使うよう指導を受けた。もしかしたら、そのころにメートル法が採用されたのかもしれない。 とまあ個人的には、尺貫法に馴染む前、というよりほぼ最初からメートル法で生活していた。 …

窓ガラス

昔はガラスをよく割った。ガラス自体が脆弱で割れやすかったこともあるが、割ってしまうような行為もよくやった。 その筆頭が野球であろう。昔はちょっとした空き地があれば、そこで軟球下手投げもしくはソフトボールを使って野球をやった。打ったボールが空…

こなぐすり

昔のお医者さんはよく粉末の薬を調合してくれた。〝とんぷく〟といっていた。頓服と書く。Aの薬を何グラム、Bの薬を何グラム、それを一緒にする。これを〝調剤〟というのだろう。 四角い紙の上にAとBを測って乗せ、対角線方向に折り曲げると三角になる。その…

堤防のない川

昭和の時代には堤防のない小川が流れていた。平らな土地の中をいきなり川が流れていた。むろん、あくまでも小さな川である。堤防がないということは自然にできた川のままで、護岸工事もなされていない。川底はもちろん土である。 堤防がないので水面に手を突…