2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ラジオ

昭和の画期的できごとのひとつはテレビの登場であるが、テレビが普及する前の家庭の娯楽の主役はラジオだった。 ラジオはテレビが普及しても放送を続けているが、わたしにとってはテレビの普及と同時にしばらく縁が切れてしまった。 縁が切れる前はどんな番…

なつかしくない昭和——紙芝居

昭和といえばこれ、といった感じで語られる事柄のうち、まったくといってよいほど経験していないことがある。定型、定番、ステレオタイプの私的欠損である。 欠けている対象としては、〝遊び〟が多い。ベーゴマ、凧揚げ、メンコ、竹馬などについては以前に書…

油引き——昭和の匂い

学校の床の話です。床はもちろん木製。その木の床に油をしみこませてある。おそらくはモップかなにかで定期的に、ワックス掛けならぬ油掛けをしていたのだろう。 なんのために? いまだに良くわからない。 油によって床が長持ちするのだろうか? 水分をはじ…

牛乳配達・牛乳ドロボウ・昭和の音

牛乳がビンに入っていたころ、牛乳屋(さん)という店があり、牛乳はそこで売られていた。一軒の牛乳屋さんは、森永、明治、名糖といったメーカーのどこか一社だけの製品を扱っていた。森永の牛乳屋さん、明治の牛乳屋さん、名糖の牛乳屋さんなど、がそれぞ…

収集家

近ごろ、観光みやげの絵はがきやペナント(三角形の旗)を集めているひとっているのだろうか? かつてわたしは集めていた。いもまどこかに残っているはずだ。同行の趣味のひとも少なからずいた。ところが、最近こんな趣味のことはとんと耳にしない。なにが変…