収集家

 近ごろ、観光みやげの絵はがきやペナント(三角形の旗)を集めているひとっているのだろうか? かつてわたしは集めていた。いもまどこかに残っているはずだ。同行の趣味のひとも少なからずいた。ところが、最近こんな趣味のことはとんと耳にしない。なにが変わってしまったのだろうか。

 切手や古銭収集はどうだろう。わたしは集めてはいなかった。集めるのに絵はがき・ペナントを遙かに超える元手(資金)が必要となるので、ケチなわたしはお呼びではなかった。元手がいる分、うまく売れば利ざやを稼ぐこともできた。ますますわたしには縁のない世界である。

 が、世間全般では、切手・古銭の収集家は絵はがきやペナント以上に多かった。おそらくはいまでも熱烈な収集家が存在しているだろう。

 世の中変わったのか、変わっていないのか。多様化したことだけは確かだが。