2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

都電の曲がりかた

子ども頃、都電の分岐点で、どうして右や左へ曲がるのだろうと不思議に思っていたことがある。都電にハンドルはついていないので運転士が方向を決めているわけではなさそうだ。運転士はなにもせずとも自動的に方向が変わるようだ。 単純な機械的な考えしか浮…

給食

いまは懐かしく語られることの多い給食であるが、わたしにとっては良い印象は残っていない。 最初に給食に出合ったのは小学校に入ってすぐ。東京、北千住の一学年三クラスのこじんまりした小学校だった。ここでの給食は、具体的な内容は覚えていないが、美味…

総理大臣

今回は少々、昭和という範囲を逸脱します。 ものごころついたときの総理大臣は岸信介だった。安保反対のデモと対になって覚えている。が、まあ、それ以上のことは(当時は)知らなかった。 その次が池田勇人。がらがら声のおっさん。所得倍増を唱えながら、…

風呂は行くもの

風呂は入るものではない。風呂は行くものである。 内風呂はなく、銭湯に通うのが普通だった。なので、風呂とはまず〝行く〟ものである。 本当は、行くのは風呂屋なのかもしれない。でも、風呂屋とは言わず単に風呂と言っていた。風呂へ行って、入るのも風呂…