2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

テレビ……一家に何台?

むろん、テレビは一家に一台だった。どの家にもあったという意味ではなく、一家には一台しかなかったという意味である。 椅子の生活は未だ普及せず、畳の生活が普通だった。部屋数も少なかった。冷暖房はみすぼらしいものであった。必然的に家族全員が一部屋…

タッパーウェア

一時期のあこがれの商品にタッパーウェアというものがありました。タッパーウェアというのは固有の商品名で一般名詞ではありません。密閉型のプラスチック容器の商品名です。 プラスチック製密閉容器は、今では百円ショップでも売られていますが、当時は商品…

男性化粧品

子どものころ、おとなのおとこがつける化粧品は整髪料くらいのものであった。その整髪料も、ポマードかチック(実は、その違いを知らないのだが)だけ。メーカーは断然、緑の箱の「柳屋」、だったと思う。 四十年代半ばころだろうか、資生堂からMG5という…

角砂糖

昔はちょっと気取った喫茶店や、高級をうたう三流の喫茶店では、コーヒーや紅茶の受け皿に角砂糖が乗せられて出されることが多かった。 なので、砂糖を「ひとつ」「ふたつ」と数えるのも珍しくはなかった。スプーン1杯、2杯ではなく、角砂糖ひとつ、ふたつ…