2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

文学全集、百科事典

住宅事情が多少良くなったのか、応接間を持つのがブームになった時期がある。 そのとき、応接セットなるものが登場した。ひとり掛けの椅子が二つ、三人掛けの長いすがひとつ、そして低いテーブル。これが標準的だった。 応接セットの次が硝子扉付きの本棚。…

パーマ屋

昭和の時代にはパーマ屋あるいはパーマ店という店があった。女性の髪を整えるためのお店をそう呼んだ。 パーマというのは、先端の技術であったのだろう。そこを訪れるひとが、みなパーマをかけるわけではなかっただろうが、新技術崇拝でそう呼んでいたのだろ…

ちびっこ

昭和の時代にはちびっこなる年代が存在していた。ちびっこもその名称も大いにもてはやされていた。 ところが、最近になって、「ちびっこ」という集団や呼称を目にすることはなくなった。体格が良くなってチビではなくなったからだろうか。個性が尊重されるよ…

カルミン

昔懐かしいカルミン(明治製菓)が製造中止になるようだ。 子どものころ、カルミンは一個五円だったように思う。遠足のおやつはいくら以内と決められていた。で、あれこれ買って、最後に少しあまったときに買うのがカルミンだった。 味は控えめ。ちょっとピ…

ビフテキ

昭和の時代にはビフテキという食べ物があった。あったなどという生やさしいものではない。最大・最強のご馳走であった。完全無敵の絶対最高食であった。縮めてテキとだけ称されることもあり、それでも意味は通じていた。 最近になって、ビフテキなる食べ物は…