自転車のライト

 今の自転車のライトは、ハンドルにつけられている。電源は単三または単四電池が多い。電球はLEDが主流になっている。連続点灯はもちろん、点滅させることもできる。後部取り付け用の赤色灯も普及している。

 昭和の自転車ライトは取り付けるところがまず違う。ハンドルではなく、ハンドルの軸に専用の金具があり、ここに取り付ける。形は薄い正方形。最も違うのが電池ではなく自家発電であること。発電機とライトの二体構造となっている。発電機はタイヤと擦れるように設置され、発電機の回転部がタイヤによって廻されることに発電する。

 明るさはタイヤの回転速度に依存する。昇り坂をえっちらおっちらこいでいる時はうすらぼんやりしか光らない。気分の問題だろうが、辛い上り坂では、発電機をまわす力さえ、おしくなる。どうせ大して光らないのだからと、発電機を切ってしまうことすらある。

 いまや、上り下り関係なく点灯しっぱなし、しかもずっと明るい。技術は確実に進歩している。