自転車のライト

 近ごろ自転車を買った。ライトも必需品として装着した。

 そのライトなのだが、電球はLEDになっていた。しかも七つも付いている。いまだ夜道は走っていないので実施の走行時の明るさはわからないが、試しに点灯した限りではかなり明るい。七灯のうち何灯点灯するかで明るさの調整もできるし、点けっぱなしだけでなく、点滅させることもできる。いろんな機能が増えたものだ。

 さらに驚いたのは、このライトが単三電池三本しか必要としないこと。これでどれくらい持つのかは、いまのところ不明だが、一晩走っただけで電池切れということはないだろう。

 昔は、自転車のライトといえば自家発電であった。電池式のものは多くはなかった。あっても使用する電池が単一が四本といった大型のものばかりだった。

 なぜ、自家発電が一般的だったのだろうか。電池の性能が悪かったのだろう。持続力がいまよりだいぶ低かった。電球の効率も悪くて、消費電力も大きかったのだろう。電池がすぐになくなってしまった。しかも、なくなると液漏れを起こし、器具を傷めてしまう。電池の値段も高かった。となれば自家発電のおでました。

 自家発電の方法は極めて単純。発電機の回転部をタイヤに押し当てて、タイヤの回転でこれを回転させ(モーターとは逆の理論で)発電する仕組み。回転部を回すのはタイヤ、すなわち人間が漕いで回していることになる。これにどの程度の力を取られるのかわからないが、上り坂などではかなり余分な力を要求されているような気がしてならなかった。

 かつてはどの自転車にも当たり前に付いていた自家発電器だが、最近は見ることが少なくなった。電球と電池の進化によるものだろう。が、この先また、画期的な自家発電が発明され、電池の出番が無くなるやも知れぬ。さて、どうなることやら。