オート三輪
昭和を代表する乗り物といえばオート三輪だろう。
オート三輪といえば大ブレークしたダイハツのミゼットがあり、懐古的な場面では定番のように登場する、が、わたしの思うオート三輪はそれより前のものである。
ミゼットより大きかった。自転車やオートバイのようなバーハンドルで、バタバタバタ……という円滑性に欠ける大きな音をたてて走っていた。ある意味いい加減な規格だったのではなかろうか。そのいい加減さが昭和的でもある。
メーカーはなんといってもくろがね。ほかに、マツダとか三菱があったように思うが、なんといってもくろがねである。売上台数とかの話ではなく懐かしさを基準としての話です。このくろがねというメーカー、いまも存続しているのだろうか。同名のオフィス什器の会社があるが、オート三輪の後継ではないらしい。
マツダは東洋工業、そして現在のマツダへつながっているのだろう。三菱は当時はどうだったか知らないが、おそらくは三菱自工へつながるのだろう。トヨタ、日産、プリンスなどのオート三輪は記憶にないがどうだったのだろうか。ホンダやスズキ、ヤマハなどの二輪メーカーも参入していたのだろうか。
安全性、特に転倒性などの問題もあるだろうけれどもう一度見たいものだ。