ズボンの裾

 昭和の時代、ズボンの裾はほとんどがダブルだったように思います。

 学生服は折り返してスナップで止めていました。そこによく砂がたまりました。ちなみに、当時は学生服、ないしは詰め襟と呼んでいました。学ランとは言いませんでしたよ。

 背広の裾もほとんどがダブルだったようです。まだ、背広を着る年には達していないので不確かですが。ただし、四十年代後半に私がはじめて買った背広はシングルにしました。因みにこちらも背広ですね。スーツという言いかたはあまり普及していませんでした。

 Gパンの裾は切らずに何重にも折り返し。販売店での裾直しが普及していなかったことにもよるのでしょう。デニムを縫えるミシンを備えた店はほとんどなかったように思います。そして、こちらもGパンです。ジーンズなどとは言いませんでした。