よこわけ

 クレージーケンバンドの歌詞のなかに「よこわけハンサム」という言葉がでてくる。この横分けという言葉、いまでは死語だろう。

 中学生、高校生になると髪の毛を少し伸ばして、横に流したくなる。

 いつやるか。あっけらかんとやるか。めだたないようにすこしづつやるか。当人にとってはけっこう重要な問題だった。なので、「横分け」という言葉も生きていた。

 いまはどうだろう。小さいときから自然に流したり、中高生になってから伸ばす時でも、きっちり分けるのではなくさらりと流したり。

 きっちりしたヘアスタイル、はっきりわかる「横分け」が減ってきたのだろう。そうなると、横分けという言葉も使われなくなり、死語と化す。