西部劇と拳銃

 昔は西部劇が確固たる位置を占めていた。テレビでは、ローハイド、ララミー牧場、拳銃無宿、名犬リンチンチン、バットマスターソン、ボナンザ、シャイアン、ブロンコ、……。まだまだ、ありますね。映画も名作といわれる作品がたくさんありました。

 西部劇の基本は、インディアンもしくはならず者との戦い。ならず者はさておいて、インディアン(インド人ではなく、アメリカ先住民)を悪者とした設定はよろしくない。と、言われ始めると一気に消沈してしまいました。この変わり身の早さはすごかったです。それはさておき、

 西部劇の登場人物はみな馬を乗り回しています。だだっ広い荒野での生活・仕事なのだから、自動車のない時代、手なずけた家畜に乗って移動するのは当然のことでしょう。これもさておき、

 その登場人物は皆が皆、腰に拳銃をぶら下げています。これはなんのため? 

 ガラガラ蛇から身を守るためではないでしょう。ならず者やインディアンから身を守るため? そんなに物騒な世の中だったのでしょうか? 西部劇の世界ではしょっちゅう撃ち合いがあったようですが。これはあくまでもフィクションではないのでしょうか。

 あるいは、日本の武士のようにピストルはある種のステータス、身だしなみだったのでしょうか?

 よくわかりません。

 というより、そもそも、映画で観るように拳銃をぶら下げていたのは本当のことなのでしょうか。ちょっとここを疑ってみたくなりました。いえ、これ以上は追及しませんが。