ステテコ
昭和の時代、ステテコは市民権を持っていた。
ステテコ姿で家にいる時、不意に誰かが尋ねてきても、とくに上にズボンをはくこともなくそのまま応対することも普通だった。
家の中ばかりでなく、ステテコ姿で外に出るひとも少なくなかった。
植木等や加藤茶のコスチュームは、町なかで普通に見かける光景だった。
これは、気取らない自然な姿と見るべきなのか、それとも、公共性の欠如と見るべきなのだろうか。
そして、いまや絶滅してしまったのは、我慢しているのか、マナーがあがったのか。あっ、そうか。半ズボンなど、もっと快適で見た目のよい服装が普及したからだな、たぶん。
などといっていたら、世の中では、現代的なカラフルなステテコが復活しているようだ。