歌謡曲
最近、歌謡曲という言葉を耳にしなくなった。かつて歌謡曲という名称でくくられていたジャンルの需要が減ったということなのであろうか。
歌謡曲と演歌とは若干ニュアンスが異なる。恋やら仕事やらのどろどろしたやや精神よりの世界を扱うのが演歌。歌謡曲はもう少し乾いている。
かつて三橋美智也や春日八郎などが唄ったのが歌謡曲であろう。三波春夫も演歌ではなく歌謡曲。村田英雄は演歌、かな。
歌謡曲は、まあ、どうでもいいことを気楽に唄ったものといっても良いかも知れない。そのどうでも良さが、重苦しさを排除し、軽快な世界を作り上げていた。なにしろ、唄う(歌謡)ための曲なのだから。
そういった意味では、AKBやら何やらの曲がいまの時代の歌謡曲なのかも知れない。新しいようで案外伝統的な流れの中にいるのかもしれない。