顔の洗いかた
以前、歯の磨きかたが変わってきたことを書いたが、今回は顔の洗いかた。顔の洗いかたも変わったように思われる。ちなみに、わたし自身は変わっていませんが。
昭和の顔の洗いかたの主流。洗面台に平たい洗面器を置き、そこに水をためて顔を洗う。冬場には水ではなくぬるま湯を使うこともあった。洗面器は金属製だった。いまはプラスチック全盛だがそこの違いは問わない。
現在の顔の洗いかた。洗面器に水をためたりせずに流水を手のひらに受けて洗う。多分、こうするのが主流だろう。水が冷たければ、蛇口から直接お湯をだす。
なぜ変わったのだろう? 完全な推測だが、ためた水よりも流れる水のほうが清潔と思うからではないだろうか。源泉掛け流しの温泉がもてはやされるのと同じ理由かも。
あるいは、お洒落な洗面所に洗面器は似合わないからかもしれない。
まはスペースのもんだいかもしれない。洗面台に洗面器を置きっぱなしにしたくはないが、かといってそれをしまう場所もない。といった切実な理由かもしれない。
かくして、洗面器は無用の長物となり、クレージーキャッツ、そしてドリフターズのコントの中でしか見られなくなってしまいました。そのクレージーキャッツ、ドリフターズも「いまはなく……。と、世の移ろいをしみじみと実感します。たがが洗顔ですが。
なお、最初にも書いたが、わたしは昔から流水で洗っていました。べつに自慢ではありませんが。