概ね八十過ぎの年配のひと、それも多くは女性によく見られる行為のひとつです。

 氷を容れた飲み物を手にすると、なぜかカシャカシャゆするひとがいる。氷がコップに当たってカシャカシャうるさい。

 液体が氷に当たれば、早く冷えると思っているようだ。真偽はともかくとて、とにかくうるさい。コップをもってカシャカシャ揺する行為も決して上品な仕種ではない。比較的、品格をとやかく気にする、あの年代の女性に多いのはどうしてだろうか?

 氷がまだ貴重だった時代の名残り、氷を扱い慣れていない時代の名残りなのだろうか。