旗日

 敬老に日、秋分の日と祝日が続いた。残念ながら秋分の日は土曜に重なり、休みを一日損してしまったが。

 その祝日をかつては、「旗日」と呼ぶひとがたくさんいた。祝日は文字通り、国のお祝いであるからして、日の丸を掲げて祝うもの、という考えがあった。

 日の丸を掲げるから旗日である。

 ときが経つにつれ、日の丸を掲げる家が減り、旗日という言葉も自然に消えていった。ちょっと寂しい気もするが、でもまあ、日の丸が減り、旗日ということばが消えるのも、そう悪いことではない(かな)。