八月十五日を休日に

 八月十五日。昭和の中でもっとも重い一日であろう。前々から思っているのだがこの日を休日にすべきではないだろうか。

 終戦記念日敗戦記念日、平和の日。呼びかたはどうでもよい。建国記念日などに比べてその重要度はぐっと高い。

 この時期はお盆とも重なる。また学生さんは夏休みである。なのでこの日はもともと休みのひとが多く、あらためて休日にするまでもない、という考えもあるかもしれない。

 だが、むろん皆が皆休みではない。一斉休暇の組織に勤めるひと、夏休みを好きなときに取得できるひとばかりではない。夏休みという制度のないひと——休むなら有給休暇でというひとも少なくない。派遣社員や非常勤職員などはみなそうであろう。

 だからこそ、この日を休みにする意義がある。一年でもっとも暑い八月。この八月には祝日が一日もないのだから、夏休みを取得できないひとは大変だ。

 意味合い的にも重たい日であり、また厳しい気象状況で体力的にも大変な時期である。ぜひとも休日化に向けて検討いただきたい。

 終戦の日などといわずに、〝平和を考える一週間〟などと称して一週間休みにしてもよいくらいの重みはあるだろう。世の中半分くらいは止まっているのだから、そうしても大した問題は発生しないだろう。逆に効果は大である。