公衆便所

 マナーに関して、昭和より平成のほうが断然優れていると書いたが(2010.5.13)、公衆便所に関してもまったく同様である。

 昭和の公共トイレ事情は劣悪だった。水洗ではないので蠅が舞ったり、ウジ虫が這いまわっているのはしかたがないとしても、まったくもって非衛生的。

 トイレットペーパーが備わっていないのため、緊急措置として持ち込んだ新聞紙が床に散乱する。足の踏み場が無くなるので、無理な位置で使用し、このため大小が床に積算する。こと、急を要しているので命中率は非常に悪くなり、汚染率は極端に高くなる。

 見た目、臭気、虫。とてもじゃないが、通常では敬遠したい場所である。

 平成になり、水洗化が普及し、またトイレットペーパーが備えつけられるようになり、公衆便所は格段に綺麗になった。きれになれば使うほうも気をつける。マナー意識の向上もあいまって、気持ち良く使えるようになった。

 公衆便所に関しても断然、昭和より平成である。これはあとへは戻れませぬ。