水中花

 昭和の時代、水中花というのが広まっていた。ビニールかなにかでこしらえられた茎と葉っぱのついた花で、水の中にいれると水中植物のように見えるという代物である。大概は安物っぽい代物であった。

 それが普及していた。ほとんどの家庭に一本くらいあったかもしれない。どうして?

 よくわからない。なにかの景品として配られたのだろうか? それにしても多い。

 そして、どうして廃れてしまったのか? いつ頃から減りはじめたのだろうか?

 時期も理由もわからない。