消防自動車の鐘
昭和の消防自動車のサイレンは手回し、鐘も手で鳴らしていた。特に、鐘。疾走する自動車のステップに立って、カンカンと鐘をならす。勇壮な姿である。
ところでなぜ鐘を鳴らすのだろうか??
緊急性を伝えるだけならサイレンで十分であろう。
救急車やパトカーと区別するため? そもそも区別する必要があるのだろうか?
かつての半鐘のなごりだろうか?
なんとなく消防士の景気づけのような気がしないでもない。先に述べたように、サイレンを鳴らしながら疾駆する自動車のステップに立って鐘を鳴らす姿は勇ましい。そういえば、サイレンも手回しのため、音にうねりがある。これも勇ましい。
面白いことに、消防士が鳴らしてはいないけれど、消防自動車の鐘の音は現在も引き継がれている。これも理由はわからない。